遺影制作物語

先日ある社長さんが亡くなられました。生前　3年おきに誕生日祝いの
お写真を撮影にお越し下さいまして,そのお写真からポストカードを作って
通販の遠くのお客様にご挨拶を送られてました。その1枚を毎回パネルに
貼ってお部屋に飾ってらしたようで,今回,遺族の方よりこの写真から遺影を
とご依頼頂きました。

人が亡くなられるという事は悲しい事ですが　私共の仕事は,その方をより素敵に
残す事で,愛されるファミリーストーリーをおつくりすることと思っております
社長さんは撮影の度に,若くしてねっとご冗談を話されてましたので,いつも
ホウレイ線をうすくして,笑顔のお口の曲がりを修整して仕上げてました。
今回遺族の方よりお預かりしたお写真もそうした仕上げをしたものでしたので
社長さんの為に一からお作りしたいと思い,撮影時のネガをさがし修整のやり直し
をしました。ホウレイ線を残し気味に彫りの深いお顔立ちを残し,愛嬌のある笑顔
の時のお口の曲がりをそのまま残す事で,お仕事に一生懸命生きて,とても気持の
優しかった社長さんを残せたのではと思っております。

天国から 『やっぱり俺は良い男だな』って聞こえた氣がします　　合掌

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